お知らせ
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園庭の木から、どんな色が生まれる?― 草木染めの小さな実験
いつも園庭のお手入れに伺っている
鳩の森愛の詩保育園さんから
先日こんなご相談をいただきました。
「園庭にある樹木のことを
みんなでもっと知りたい!」
木の名前だけではなく
どんな香りがするのか、どんな虫が集まるのか、
葉や枝を使ってどんなことができるのか。
季節によってどんな表情を見せてくれるのか。
そんな一つひとつの木の「持ち味」を知ることで
こどもたちや親御さん、職員のみなさんみんなで
園庭の樹木と
もっと仲良くなっていきたいというお話でした。
その中で話題に上がったのが
剪定した枝葉を使った「草木染め」です。
私たちが園庭のお手入れをすると
当然ながら剪定した枝や葉がたくさん出ます。
普段なら処分することも多いこの剪定材も
見方を変えれば
こどもたちが園庭に育つ木を知るための
立派な教材になるのかもしれません。
「この園庭の木から、
いったいどんな色が生まれるのだろう?」
そんな新しい宿題をいただき
私たち自身で試してみることにしました。
まずは、色を探してみよう
今回用意したのは、園庭からは枇杷の葉っぱ。
保育園の給食室からは玉ねぎの皮。
畑や身近な食材からは、ナスや葡萄、ブルーベリー。
そして当社のお客様から頂いたひじきです。
枇杷の葉っぱは、若いものより
数年たって厚みのある深い緑色の葉っぱの方が
よく色が出るそうなので
そうした葉を選んで準備しました。
葡萄の皮は、綺麗に染まるけれども
あまり色持ちしないとも聞いていますので
そんなポイントも
今後の経過を見ていこうと思っています。
湯気の向こうに
玉ねぎの皮やひじきを煮出していると
コンソメスープや炊き込みご飯ができそうな
香りが漂ってきました。
鍋の中の液体が
深い飴色や淡い葡萄ジュースのような色になったら
サラシの手拭いを投入して
全体に液が回るようしっかり浸します。
染め模様を作るのに
輪ゴムやペットボトルのキャップ、
板締めクランプ等を使って
スタッフそれぞれに好きな柄をつけてみました。
染めを定着させるための「媒染液」によっても
色が変わります。媒染剤は
排水口からそのまま流しても問題ないよう
重曹、クエン酸、ミョウバンを使いました。
一色に染めることに慣れてくると
2色染め、3色染めで、複雑な柄に挑戦する人も。
「楽しい」を、園でどう育てるか
こうしてみんなで自然に作業しながら
かかった時間を測り、安全管理の面も含め
園で実施する時の進行目安も把握できました。
楽しみながらも、今回はあくまで「実験」です。
草木染めは、同じ植物を使っても
素材を採取する季節や時間帯によって
色合いは変わります。
水に対してどのくらいの材料を投入するか、
染液の適温はどのくらいか、
何回目の漬け込みで色を決めるか…など、
やってみるとかなり奥深いものです。
思ってもみない柄や色に仕上がって
みんなで「面白いね!」って語り合えるのも
草木染めの楽しみの一つだなと感じています。
これから保育園で
まずは先生方、そしてこどもたちや親御さんが
どんなふうに驚いたり楽しんだりするのか…
「これもいいね!」「すごいね!」って
みんなが言葉を交わし合うひと時を
思い浮かべながら
夏の最中の草木染め実験を終えたのでした。
野菜づくりを楽しむ、世田谷のレイズドベッドガーデン
今回ご紹介するのは
世田谷にお住まいのお客様のお庭です。
お客様は、ご自宅のお庭に畑をつくり
さまざまな野菜を育てていらっしゃいました。
しかし、なかなか思うように育たないため
一度相談に乗ってほしいとご連絡をいただきました。
お父様の畑の記憶が残るお庭
お話を伺うと、かつてこの場所では
お客様のお父様が農業を営んでいたそうです。
お父様が他界された後
周囲の畑は相続を機に第三者の手へ渡りましたが
残されたお庭には
当時の面影が今も数多く残っていました。
ハシゴや収穫用のカゴ、
作物を支えるための支柱材、料金箱など。
どれも、お父様がこの土地で
農業をされていた頃を思い起こさせるものです。
そのお庭で、お嬢様にあたる現在のお客様は
「子どもたちに安全な野菜を食べさせてあげたい」
という思いから
ご自身で野菜づくりを始められたそうです。
庭内には梅や山椒、柑橘類、柿など
長い年月をかけて育ってきた樹木も
数多く残されています。
一方、畑の土はとても固く
お手持ちの耕運機を使っても深いところまで
耕すことができません。また、水はけが悪いことも
野菜がうまく育たない原因のひとつになっていました。
野菜づくりと庭の景観を両立させる
そこで今回は、次の3つを大切なポイントとして
計画を進めました。
・野菜が元気に育つ環境をつくること
・庭として美しく、使いやすい園路を確保すること
・既存の樹木の生育を妨げないこと
これらを実現するため
5基のレイズドベッドとレンガの小道をつくり
庭内をぐるりと一周できるようにデザインしました。
レイズドベッドとは
地面よりも高い位置に土を入れてつくる
立ち上がりのある花壇や菜園のことです。
水はけを確保しやすく、土の状態も管理しやすいため
今回のお庭に適した方法だと考えました。
お庭に奥行きを生み出すレンガの小道
庭の外周には
景観のアクセントとしてレンガを積み
花壇のスペースを設けました。
この花壇には、ブルーベリーなどの低木や
四季を通じて楽しめる草花をご提案しています。
さらに、花壇に沿うように
庭の奥へと続くレンガの小道をつくりました。
奥へ向かって伸びる園路には、お庭を実際よりも広く
奥行きのある空間に感じさせる効果もあります。
今ある樹木を守るための土壌改良
レイズドベッドを設置すると
場所によっては雨水が地面へ届きにくくなり
既存の樹木が水を吸収しづらくなる可能性があります。
そこで、レイズドベッドの間の通路に
里山再生ワークショップでも実践している
「通気浸透誘導杭」を打ち込みました。
空気と雨水が土の中へ浸透しやすい環境をつくり
土壌の保水力を高めながら
既存の樹木が健やかに育てるようにしています。
新しく野菜を育てる場所をつくるだけではなく
昔からこの庭にある樹木を守ることも
今回の工事ではとても大切なポイントでした。
丈夫で美しい、二重構造のレイズドベッド
お客様から
「できるだけ耐久性の高いものにしたい」
というご要望をいただき
レイズドベッドは二重構造で製作しました。
内側には、土をしっかりと支える
金属製の土留め鋼板を設置。
外側には、土に直接触れて腐食が進まないよう
化粧材として防腐剤注入加工を施した
ヒノキ材を張り巡らせています。
ヒノキを使用することで
庭になじむ美しい見た目になるだけでなく
レイズドベッド内部の急激な温度変化をやわらげる
効果も期待できます。
土の中の微生物が働きやすい環境へ
レイズドベッドの中には、黒土、籾殻くん炭、
腐葉土をミルフィーユのように層状に敷きならしました。
それぞれの素材を重ねることで
土の中の通気性や水はけ、保水性のバランスを整え
野菜の生育を助ける土中微生物が活動しやすい環境を
目指しています。
また、5基のレイズドベッドは
すべてを同じ高さにはしていません。
見た目のバランスに加え
お子さんも野菜づくりを楽しめるよう
高さ70センチのものから30センチのものまで
用途に合わせて変化をつけて配置しました。
レイズドベッドで野菜を育てるときのポイント
レイズドベッドの大きな魅力は、水はけの良さです。
その一方で、夏は土が乾きやすくなるため
夏野菜を育てる際には、定期的な水やりが
上手な育成のポイントになります。
製作にはある程度の費用がかかりますが
地面の状態に左右されにくく
コンクリートの上や傾斜のある場所にも
花壇や菜園をつくりやすいことは
レイズドベッドならではの魅力です。
これから、お庭では冬に向けた野菜の栽培が始まります。
土の深さを必要とする大根などが
このレイズドベッドでどのように育っていくのか。
これからも、その様子を見守っていきたいと思います。
GREEN×EXPO日記② 造成地に息づくものたち
EXPO会場の造成が完了したエリアでは
各区画にて少しずつ作業が始まっています。
まずは固い土をどうするかなど
同じような悩みもありますし
たまに現地で
近隣区画の方にお会いした際には
お互いに情報共有することもあるんですよ。
「旧上瀬谷通信施設」のこと
今回の横浜花博の会場になっている
「旧上瀬谷通信施設」は
2015年まで在日アメリカ海軍基地が
あった場所です。
その中でも
基地として利用されていた区域もあれば
一部には農地として
一般の方が利用していた場所もあり
同じ敷地でも利用状況はさまざまでした。
私たちの区画が元は何だったのかは
広すぎて掴みにくいのですが、
とりあえずダンプで均して
表面はカチカチという状況だったわけです。
野原で過ごす生き物たち
現地にいると時折
工事車両の唸る音に混じって
「ケーン、ケーン」と何かの声が聞こえました。
生き物好きのMさんが
「どこかに雉がいるねえ」と言って
声のする方を見にいくと、
茂みの中に色鮮やかな雄の雉がいました。
きっとつがいで、雌もどこかにいるのでしょうね。
青葉区では「こどもの国」もそうですが
横浜市内のこうした広大な緑地には
様々な野生の鳥たちが暮らしているのです。
これからこの場所に、沢山の緑が育てば
また生き物たちが憩える場所になるでしょうか。
造成地ならではの生き物観察
他に面白かったのは
すでにすっかり土を掘り起こして
畑のようになっている区画があったのですが
そこにはカラスなど沢山の鳥たちが
集まっていました。
どうやら土の中から顔をだす
ミミズや虫を捕まえているようで
嘴でちょいちょいと
土の表面をつついているのでした。
なるほど、既に耕してある区域の
土の中には、ミミズなどの生き物が
増え始めているのかもしれません。
当社の区画もユンボで掘って
土壌改良中ですので、
そのうちミミズさんたちが集まってきて
土づくりを手伝ってくれたら嬉しいですね。
今回は、お庭づくりとは
ちょっと違ったお話でしたが、
この土地の記憶の一つとして
書き残しておきたいと思います。
※画像上から(横浜花博 現地)
・茂みの中の雄の雉
・カラスの集まる区画
夏季休業のお知らせ
平素は格別のご愛顧を賜り、誠にありがとうございます。
誠に勝手ながら、弊社では以下の期間を夏季休業とさせていただきます。
休業期間:2026年8月13日(木)〜8月16日(日)
休業中にいただいたお問い合わせにつきましては、8月17日(月)以降に順次対応いたします。ご不便をおかけしますが、何卒ご理解を賜りますようお願い申し上げます。
皆様には素敵な夏休みをお過ごしいただけますよう、心よりお祈りいたしております。
<写真:おやすみ中のノアルさん>
ツバキやサザンカの近くでは、チャドクガにご注意を
最近入らせていただいている現場で
チャドクガの幼虫に
ほぼ毎日出会っているような気がします。
幼虫の毒針毛が皮膚に触れると
強いかゆみや炎症を起こすことがあります。
たとえ幼虫の姿を見かけていなくても、
脱皮した殻などに毒針毛が残っていて、
それが風に飛ばされ
皮膚に触れてしまうこともあるのです。
この時期、ツバキやサザンカの近くに寄る時は、
皆さんもどうぞ気をつけてくださいね。
実は私も10日ほど前にやられまして、
その日はかなり痛い思いをしましたから……。
チャドクガにやられた時は
まずは患部をかいたり、こすったりしないように
してくださいね。
粘着テープを患部の周辺にそっと当てて剥がし、
皮膚についている毒針毛を取り除きます。
その後、石けんと流水で
こすらないようによく洗い流してください。
患部が炎症を起こして熱を持つようでしたら、
清潔な濡れタオルや、布で包んだ保冷剤などで
冷やすと少し楽になります。
夜になると熱を持つという方も多いようです。
昔は、お庭にアロエの葉があれば
それを割って患部を冷やしたりしましたね。
保冷剤などが今ほど普及していなかった頃の、
暮らしの中の知恵だったのかもしれません。
市販されているステロイド外用薬が
使われることもありますが、
購入する際は薬剤師や登録販売者に
症状を相談すると安心です。
炎症がひどい時や広範囲に広がった時、
顔や目の周囲に症状が出た時は
早めに医療機関を受診してくださいね。
画像:椿の葉とアロエ
令和8年熊本地震により被災された皆さまへ
このたびの令和8年熊本地震により
犠牲になられた方々に
謹んでお悔やみを申し上げますとともに
被災された皆さま、そのご家族の皆さまに
心よりお見舞いを申し上げます。
被災地の一日も早い復旧をお祈りいたします。
株式会社鈴木造園土木
熊本県の県花「りんどう」
歩道を押し上げた桜のお話⑦ 見えないところに未来を託す
約2週間にわたって進めてきた
歩道改修と桜の保護プロジェクト。
いよいよ最後の工程です。
根系誘導耐圧基盤材を敷設し、
歩道を元の姿へ戻していきます。
大きな袋に入った基盤材を
舗装会社の方がユンボで運んで
敷設箇所に入れ込んでくださいました。
画像で見ていただけるように、
道路との境目の上部には
防根シートを敷設しています。
これにより、根っこがシートの部分を避け
下の方に伸びていくようになるんです。
道路舗装は専門の舗装会社さんに
お願いしました。
横浜市では都市緑化に力を入れており、
こうした新しい基盤材を用いた施工にも
地元の舗装会社さんが
前向きに力を貸してくださいました。
縁石やガードレールまで元に戻したら
安心して歩ける美しい道の完成です。
工事が終わった夕方には
黒くツヤツヤした新しいアスファルトの上に
白い桜の花びらが舞い降りていました。
足元で育つ、小さな命
最後の締めくくりに…
植樹帯には、元々あったツツジを植え戻します。
そして、土壌改良のため
いつもお世話になっている
岡部園芸産業さんの「こだわり腐葉土」を
たっぷり入れていきました。
(この腐葉土については2025.05.10の記事
詳しくご紹介しています)
以前から、この植樹帯の土の部分には
ある程度の落ち葉を残してあります。
そうすると土の乾燥を防げますし
落ち葉を分解する微生物たちも活発になって
ふかふかの良い土壌を維持しやすいという
利点があるのです。
試しに、植樹帯の中で
落ち葉を手で掬ってみると
白い菌糸がついた部分が
あちこちに見受けられました。
どうやらここでは
菌たちが元気に育っているようです!
たっぷりの腐葉土が、この菌たちに分解されて
根を減らした桜が回復するための
十分な栄養になりますように。
あとは、桜の生命力に頼るばかりです。
まずは土の中に新しい根を伸ばし
数年後にはその根に支えられた元気な枝葉を広げ
また季節の訪れを楽しませてくれることを
願っています。
この桜を大切に思ってくださる
マンション住人の皆様、
そしてこの道を通る地元の皆さんにも、
桜を眺めて
ほっと笑顔になっていただける日が来ることを
私たちも心待ちにしています。
<完>
画像上から:
・ユンボで基盤材を入れ込む
・完成した歩道
・植樹帯の復旧
・落ち葉と菌糸
※2026年3月施工
歩道を押し上げた桜のお話⑥ 意外?舗装のヒビの原因は
前回のお話の通り、
盛り上がった歩道を解体していくと
いろんなものが出てきました。
舗装をぐいっと大きく持ち上げているのは
やはり太く育った根っこです。
そして一方で
私たちがよく道端で見かけるような
ちょっとした舗装のヒビ割れになると
その下にあるのは
思ったよりもずっと細い根っこたちでした。
路面を真上から観察すると
根っことヒビの流れが
概ね重なっているのに気づきます。
鉛筆程度の太さから
親指くらいの太さのものまで、
画像を見ていただくと
根っこのサイズ感がお分かりいただけるかと思います。
しかも、アスファルトのすぐ下ではなく
それより少し下の部分を通る根っこが
地表に影響を及ぼしていたのも意外でした。
アスファルトの特性
舗装会社の方によると
アスファルト舗装(歩道だと3〜5センチ厚)は
上からの力には強いけれど
下から押し上げられるのには弱いそう。
舗装の下には路床の支えがあるから
踏まれる分にはしっかり耐えられるんですね。
この後、根っこが通る隙間を確保できる
根系誘導耐圧基板材を
歩道の深いところに敷設することで
こうした地面への影響も
軽減できるのではないかと思っています。
ヒビを辿って見えるもの
植物の根っこは
ただまっすぐ伸びているわけではありません。
土の中の水分や酸素、
そして微生物との関わりを通して
生育しやすい場所を探しながら
伸びていくことが知られています。
今回の現場でも道路面をよく見ると
ひび割れの先には
後からポールを立てた箇所がありました。
こうした舗装の切れ目は
雨水が地中へ入りやすいため
この場所も根っこにとっては
水を得やすい環境になっていた可能性があります。
最近は、千葉大学の研究でも
土中菌たちが植物同士をつなぐ
情報ネットワークとして働いて
養分のやり取りをしていることが
明らかになったそうです。
植物と菌たちの生きる力、
里山再生ワークショップ④のブログでご紹介した
土中の見えないネットワークの存在を
あらためて感じさせられる現場でした。
舗装のヒビは、ただの壊れた道路ではなく
地中でより良い環境を探し続けた
根っこの”足あと"だったのかもしれません。
<最終回へ続きます>
画像:ヒビの方向と根っこの向きが重なっているのがわかります
リンク:千葉大学ホームページ
歩道を押し上げた桜のお話⑤ 舗装の下はどうなっている?
桜の枝おろしが完了したら
いよいよ道路舗装を剥がして
土の中の状況を見ていきます。
ざっくり大きく掘れるところはユンボで、
細かいところは根のダメージを減らすべく
エアースコップという
空気の力で土だけをとり除ける機械を使いながら
手作業で掘るのです。
桜の根っこで持ち上げられている縁石や
アスファルトを剥がし
その下の路床を深く掘り進めていくと
徐々に根っこの状態が見えてきました。
狭い土の中で、生きるために
びっしりと伸びた細い根の奥では、
私たちの腕ほどに太い根が
縁石の下あたりでとぐろを巻くように育ち
狭い場所で身動きが取れない人が
腕を突っ張るように
舗装や縁石を押し上げていました。
根は下へ伸びられず
行き場を失った力が横へ横へと働き
その結果、舗装を持ち上げていたのです。
心苦しいのですが
このままでは道路への影響が大きくなるため
一旦、道路側にはみ出した根を整理していきます。
切り口が数センチの太さになっている根には
トップジンというお薬を塗ります。
樹木医さんによると
傷口を保護するとともに
発根を促す効果も期待できるとのことでした。
50年前の置き土産?
今回は2本の桜の足元を掘ったのですが
片方の桜のほぼ真下の部分に
なぜか厚さ10センチほどのコンクリ板が
埋まっていたことがわかりました。
これが一体何のためのものだったのか…
現場スタッフ、舗装会社の方々、
現場を見にいらしたマンション住人の方に
伺っても見当がつきませんでした。
想像するに、50年ほど前
開発当時のこのエリアは自然の丘で
周りの道も舗装されておらず
土だらけの状況でしたから、
工事車両が敷地内に入るための通路として
ここに仮のコンクリを打ってあったのが
そのまま残っていた…とか?
みんなで首を傾げるしかありませんでした。
舗装屋さんによると
むかし造成されたところには
当時のものが何かしら埋まっているケースは
ままある、とのことでした。
いずれにせよ、真上には桜がどんと乗っており
大きなコンクリ板を取り除ける状態ではありません。
これを避けて根っこが伸びられるよう
根系誘導耐圧基板材を入れていくことに。
掘ってみないとわからないものですね。
土の中の、見えない物語
このように、実際に育っている木の根を
ここまで掘って確認する機会は
なかなかありません。
人の目に見えない地面の下で
桜は何十年ものあいだ
少しでも生きやすい場所を探し続けていたのでしょう。
今回は、その姿を間近で見ることができた現場でした。
<続く>
画像上から:
・舗装を押し上げた根っこ
・外した根っこの一部(結構な量になりました)
・埋まっていた板
・切り口への薬剤塗布
GREEN×EXPO日記① 何もない野原から始まる庭づくり
梅雨明けが待たれる今日この頃。
雨の合間を縫って
GREEN×EXPO 2027(横浜花博)の現地へ行ってきました。
現地はまだ野原のよう
昨年の初夏に会場の下見をした時は
一面が造成工事中で
会場がどういう仕上がりになるのか
全く想像もつかない状況でした。
当社が出展する場所を
離れたところから見ましたが
まさにただの野っ原で…。
ぼうぼうと草が生え
土の上にはダンプのタイヤ跡があるだけです。
あれから1年。
一部に砂利敷きの道らしきものもできて
ほんの少し、会場の形が見えてきました。
当社の区画には目印杭も打ってあり、
いよいよスタートの時です。
最初の仕事は土を知ること
まずは土の状態のチェックから。
ぱっと見たところ
大小の石ころがたくさん混じっており
さらには固くしまっていて
とても掘りづらそうな様子です。
試しに、スコップを入れてみましたが
地面に刺さりもしませんでした!
体重をかけて掘ろうとしても
ほとんど刺さらないほど、ガチガチの土でした。
これでは人力での対処は難しいので、
ユンボを持ってこないといけません。
何もない造成地だからこそ、
土づくりの腕の見せどころです。
ユンボの大活躍
日をあらためて
ユンボで区画を掘ってみましたら
地表から50〜60センチまでは石ころだらけ。
手彫りしていたら間違いなく
故障者が量産されてしまうところでした。
その下に掘り進むと
黒くて良い土が見えてきます。
1m30cmほど掘ると
水が大量に湧き出してきました。
雨の後の作業でしたが
水を通しにくい層が下にあるのかもしれません。
ユンボで掘りつつ
区画内の表面のガラと黒土を天地返ししました。
石ころだって、土壌改良の味方にできることは
里山再生ワークショップで経験済みですしね。
植栽やお水のタンクを入れる予定の場所には
深めに黒土を入れていきます。
見えない職人たちにも働いてもらいましょう
それから地面を平らにならし、畝を作ります。
シイタケの廃菌床(はいきんしょう)と
籾殻くん炭、腐葉土をいれて
土を被せ、黒いマルチシートで覆いをしました。
シイタケを育てる原木は
菌たちがその木の栄養を使い終わると
役目を終えますが、
これを土に還してあげると
土中微生物たちが元気に育って
よい土づくりができるのです。
これから夏になって気温が上がれば
土中微生物たちの活動が活発になります。
今はまだ黒いマルチシートが見えるだけの
何もない区画ですが、この土の中では
目に見えない微生物たちが
せっせと働き始めています。
数ヶ月後、この場所がどんな景色になっていくのか。
私たち自身も今から楽しみです。
画像上から
・スコップも刺さらないほど固い土
・ユンボで土の状態を確認します
・廃菌床などを混ぜて土壌改良
・夏の間、微生物たちに働いてもらいます
- TEL:045-981-3667
- 【受付時間】9:00~18:00(平日)
FAX:045-984-8500



